インパクトの強弱で距離を打ち分けるのは間違い。振り幅で打ち分けるのが正しいということは、多くの方がご存知でしょう。では、「振り幅はどうするか?」が、今日のポイントです。よく聞くのが「左腕」の位置。9時(腰の位置)、10時(肩の位置)と表現するレッスンがありますが、星野英正流は「背中の回転量」。体の前面を意識してしまうと、どうしても手を使ってしまう。背中を意識することで、手や腕の意識が消え、体の回転で打つことができるそうだ。
【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【解説・指導】星野英正プロ
ショットメーカーで小技上手の理論派プロ。ツアー3勝の41歳。宮城県出身
インパクトの詰まりは左肩を引いて解消する
大切なのは振り幅を手で調整しないことです。手は何もさせないで体の回転の大きさで変えています。その振り幅は肩や腕で決めるのでなく、背中の回転量を意識することです。体の前傾を意識すると、どうしても手を使ってしまい、インパクトが狂いやすくなります。背中だけを意識して振り幅を変えていけば、スピードも安定します。左肩を後ろに引っ張るように背中を回すと振り抜きがよくなるので、やってみてください。
【通勤GD・今日のポイント】
チェック①手と腕は何もしないで背中だけ動かす
手と腕、クラブは形をキープするだけで何もしません。背中を回すことだけを意識して、スウィングの大きさを調整すると上手くいきます。
チェック②背中と一緒に腰も回していく
背中を回しても腰が止まっているとフェースにボールが乗りません。背中と一緒に腰もしっかり回すことを忘れずに。
チェック③左肩を後ろに引くようにするといい
背中を回すときは左肩を後ろに引っ張るようにすると、インパクトの抜けがよくなって、少しダフっても影響なく球が飛んでくれます。