【伝説の名勝負。ヒーローの足跡】有馬ロイヤルゴルフクラブ。プレーオフを待つ中嶋と芹澤。青木功が冷静な寄せワンで1打差優勝。1987年日本オープン
1987年度日本オープン選手権の覇者となった青木功。ウィニングパットを決めたときのガッツポーズが印象に残った。国内では今季5勝目。例年に比べると調子は悪くない。しかし、度重なる海外遠征での敗退によって青木功の心はいつも曇天のなかにあった。そんな曇り空が一気に晴れた、そんな気持ちが伝わってくるようなガッツポーズだった。4年前の六甲国際に続き、2度目の日本オープン優勝。青木にとって六甲の水はひときわ美味しく感じられたことだろう。その名の通り、アマチュアを含む、日本での実力ナンバー1を決定する日本オープンだけに、青木自身が予想した優勝スコア、12アンダーを3打下回る9アンダーは、大きなプレッシ...